バイオスフィアと植物工場

最近、農地法の改正から企業の農業参入が増えてきている。日本経済新聞でもそんな記事が踊る頻度が増えているようにも思う。

農業の近代化というと必ず出てくるのが、工業化した?農業。工場の中でLEDに照らされ、養液もしくは水耕栽培される野菜達。

水分量・栄養・湿度・温度など完璧にコントロールされたベッドで規則的に栽培される野菜達。確かに効率はイイのかもしれない。でもとても疑問を感じる。そんな環境で育った野菜に生命力はあるのか?と。その命を頂いて健康になれるのか?と。

効率だけ考えたら、1日に必要な栄養素を全て入れたドリンクとかを作れば、料理する必要はなくなるしキッチンは要らなくなる。そんな事が最高のテクノロジーだ!とか称賛されるような時代が来ない事を祈るだけだ。

20年くらい前に「バイオスフィア計画」というものがニュースになったことがある。アメリカの砂漠の中に地球の生態系を完全に再現した温室ドームに男女8人が2年間ずつ住み込み、完全自給自足するという実験。

計算上は、完全に自給自足で暮らすことが出来て、将来、宇宙コロニーを作る時の参考データを取ろうというものだった。経緯は忘れたけど、実験は大失敗。酸素も二酸化炭素も食料もエネルギーも足りなくなり、人間の情緒は不安定になり、100年続けると言って始めた計画は、最初の1クールしか実施されなかった。

まさに机上の空論。

そんな失敗を重ねても、人類はまだ宇宙開発とか言ってる。莫大なお金を使って宇宙ステーションを作り○○日滞在したと言っては喜んでいる。何の意味があるのかなぁ…。全く理解できない。

奇跡のバランスで成り立っているこの地球の環境。

もっとシンプルに生きることの大切さを実感しながら…今日も決算資料を作っている…はぁぁ。
健康でいられることに感謝!ありがとうございます。