外来種と在来種の境目は?

今年、生物多様性条約締結国会議(COP10)が開催される。

水田の環境が世界的に注目されれば農家としては嬉しい…。その反面、環境の分野は、イロイロな考え方の人がいて怖い面もある。
例えば、ニュースでも取り立たされた、環境保護団体シーシェパード。もともと環境保護団体?グリーンピースから離脱した過激派集団。あんな根拠もない事(ミンククジラが絶滅してしまう!とか)を盾に過激な行動(捕鯨船に突っ込んだり、船を爆破したり…)を繰り返している。報道されてスポンサーがつくことが目的だから、報道しなきゃいいのに…と思う。

また、よく耳にする「外来種」が「在来種」の存在を脅かしているので駆除しなくては!という考え方。

どの時代以降日本に入ってきたのが外来種で、どこの時代からが帰化種で、どれが在来種か?厳密に答えられる人は、そうそう居ないと思う。

例えば、魚:ニジマスもブラックバスも外来種だけど、ブラックバスは駆除しようとするが、ニジマスは特にしない。養殖までしたりする。ブラックバス=不味い。ニジマス=美味い。

植物:セイヨウタンポポ(道端に生えているのはコレ)もシロツメクサ(クローバー)もセイタカアワダチソウも全て外来種。だけど、タンポポやクローバーは郷愁を誘うが、セイタカアワダチソウは、駆除したいと言う。

軟体動物:淡水に生息するスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)も海岸線の岩場やテトラポット等に生息するムラサキイガイも外来種。ジャンボタニシは、水田で被害を出すので、外来種として強烈な駆除対象だけどムラサキイガイは、食べて美味しいので、特に話題にはならない…。

要は人間に都合がいいか悪いかという「モノサシ」で計っているだけじゃないだろうか?人間も自然界の中では、生かされている生物の一種…。とか言いながら、人間だけ一段高い位置から他の生物を見下ろしてはいないだろうか?
渡り鳥や獣が運んできて交雑がおきるのは仕方ないが、、人間が運ぶのはダメ!って逆の意味で人間だけ特別扱いしてないだろうか?
ん~わからない。

また、私が大嫌いな、遺伝子汚染という言葉
同種の個体でも他の地域の個体と交わると、これまでの固有の特性が失われて、遺伝子汚染だ!という理論。それって、人間に例えると、とても危ない思想では?と思ったりします。私の妻は、文化の違う東京から嫁いでいるので、この論調で言うと、遺伝子汚染??
深みにはまるので、もうやめます。

今、私が栽培しているほとんどの野菜は、もともと日本には無い植物で、いわゆる外来種だと思う。種の生産国は、殆ど海外だし。