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NHKラジオ・朝の随想より

第20回「お墓参りに行きましょう」(2014年8月放送)

 人間は、母親から頂いた命のバトンを次の代へ引き継ぐために持っています。
 そんな風に考えている方は少なくないはずです。そう考えると、そのバトンをより良い形で引き継ぎたいと思うのは、必然なのかもしれません。
 ところで、こういうお話は聞いたことがありますか。どんな人にも必ず両親がいて、その両親にもそれぞれ両親がいます。そのまま10代さかのぼると、1024人のご先祖様がいて、20代さかのぼると、何と100万人以上のご先祖様から命のバトンリレーがあって自分がいることの奇跡に気づかされます。その誰が欠けても今の自分は存在しません。
 私の祖父は、第二次世界大戦に兵隊として参加し、終戦後もシベリアで強制抑留され、過酷な環境のなか苦労したと聞きました。私が幼稚園の頃はバイクで送り迎えをしてくれ、庭には、柿や桃、リンゴを植え、作物が身近に育つ豊かさを教えてくれました。セミやカブトムシを捕まえたり、時にはコウモリを捕まえたりもしました。戦争の話は殆どしない祖父でしたが、その背中から戦争は二度としてはいけない。というメッセージは感じることが出来ました。最近、集団的自衛権の行使にかかる憲法解釈の変更のニュースを複雑な思いで聞いている方も多いと思います。立場が違えば、考え方、価値観が少しずつ違うのは当たり前です。唯一の答えはありませんが、最善の答えを探り続けなければなりません。
 しかし、主権国家として、他国の干渉や武力行使から国民の生命と財産を守るため、抑止力となる軍隊を持つのは当然の権利だと思っています。その上で、武力を行使し合うような関係にならないためにも、文化、スポーツ、経済活動などの抑止力でバランスを保つため、最大限の努力をすることが肝要だと思います。
 この国が道徳心とバランス感覚を失わない様に監視し、よりよい日本にしていきたいですね。そのために一番いけないのは無関心です。歴史を学び、次の世代へ伝えていくことも私たち大人の責任なのではないでしょうか。
 少し前に「千の風になって」という歌が流行りました。そう「私のお墓の前で泣かないでください、私はお墓の中に眠っているのではなく、風になっています」というあの歌です。とても素晴らしいメロディーで大好きな曲ではあるのですが、日本人の感覚とはちょっとずれているなぁ…と感じます。
 私は、「人間は死ぬと土に還り、お墓の下で静かに眠っている」という感覚のほうがしっくりくるのでは…と思っているからです。もうすぐお盆です。日頃、なかなかお墓にお参りに行く機会は無いですが、お盆くらいは、ご先祖様に手を合わせ、今自分がここに生を受けていることに感謝してみたいものです。

 

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