早いもので、今年もあと3日。
先日発送を開始した年末箱、干し柿のご注文、いただいております。ご注文いただきました皆さま、ありがとうございます!
師走に入ってからは、毎朝5臼、餅を搗くのが日課となっています。餅つきといえば…15年ほど前、我が家で数十年間使っていた、餅つき機が老朽化し、買い替えるほどでもないし…もう餅は搗けないかなと思っていた時のこと。市内の老舗のお菓子屋さんが「跡継ぎが居ない」という理由でお店をたたむ…という話をお聞きし、思い切ってご自宅を訪ねてみました。すると、「お店にあった機材一式持っていっていいから、使ってくれ。」と。これが、タカツカ農園が加工所を建設する切っ掛けになった出来事だったと記憶しています。
その中に、今使用している石臼に杵が落下する昔ながらの「餅つき機」もあったのです。
最新式の全自動の方が効率は良いのですが、餅を搗くという行為自体が歳神様への思いを込めた所作ですので、なるべく手作業でいきたいなと思っています。家族で作り上げる特製の加工品、春の草餅、冬のつきたて白餅と豆餅は人気の商品です。
日本では、古くから様々な所に神様が宿ると考えられてきて、新年を迎えるにあたって飾る注連縄、鏡餅なども様々な意味があると言われています。
いろいろとウンチクはあるようですが、新しい年を迎えるにあたって「今年も幸せな一年でありますように」という祈りが込められていればいいのかなと思っております。そういう意味で、タカツカ農園では、注連縄の藁から育て、決して上手ではないですが、自分で作っています。鏡餅ももち米から育てて、自分で搗いてつくっています。
出来る範囲で構わないと思うのですが、プラスチック製のものを何年も使う…というのではなく、自分の思いをお供えしてみてはと思うのです。
新潟の鏡餅は、三宝(方)に、半紙や和紙を敷き、上に餅を2段重ねて、その上に橙(ミカン)を乗せるというのが一般的かなと思うのですが、凝っている人は、裏白やゆずりは等を飾る人もいる様です。
また、地域によっては干し柿を10個、串に刺して飾る地域もあり、柿は「嘉木」とつながり、喜びや幸せが来ると言われているようです。
また、10個は、両外側に2個ずつ、中に6個飾ります。この意味は、外はニコニコ、仲むつまじく…という語呂合わせから来ているとか。なんかチョット楽しいですね。
タカツカ農園の干し柿。今年は家庭円満の願いを込めて、飾ってみませんか。