昨日の日経新聞1面。この記事の中に小さなお子様を持っているお母さんたち向けにホウレンソウ農家が、「ホウレンソウは妊娠中の女性に必要な葉酸に富んでいる」「農薬や化学肥料も一切使わない」と訴えていて、こうした情報が大切な価値となる…と。
特に母性本能が強くなる妊娠・出産を経験した女性たちは、「子ども達に出来るだけ自然な食べ物を食べさせたい」ともいう。
某コーヒーチェーン店では、ノンカフェインのコーヒーを商品化したら、いつもマタニティ服を着た女性で賑わうようになったという…。
現実にはあり得ないゼロリスクの食品や農水産物。 葉酸が妊婦にどのような好影響を与えるのか、葉酸を最も含む一般的な食品は何か、有機肥料なら大量に使っても身体にいいのか、自然な食べ物とは何か、カフェイン入りのコーヒーはなぜ妊婦に悪いのか。たぶん、ほとんどの人が意味も知らずに「何となく良さそう」と思って買っている。
全て調べるまでは、消費しない…。というのも極端すぎるが、世の中に溢れている「情報には意図がある」ということを意識することは必要だと思う。
<葉酸のこと>
葉酸はビタミンB群の一種なので、妊婦じゃなくても必要だし、子どもの発達に悪影響があるといけないから摂ろうということだと思う。しかも、ホーレン草にだけ含まれる特別な栄養素でも何でもない。レバーや海藻や多くの野菜に含まれています。ホーレン草より多く。
<有機肥料のこと>
基本的に植物は、無機態になった養分を吸収します。(一部有機態でも吸えるとわかってきています)なので、化学肥料であろうが有機肥料であろうが、やりすぎれば硝酸態窒素がたまって苦味が出たりします。日本ではあり得ませんが、生の糞尿などを肥料として散布すると寄生虫などの害が稀にあることも知られています。
<カフェインのこと>
妊娠中や授乳中はコーヒーなどのカフェインを含む 食品、飲料を飲んではいけない!と思っている方もいますが、ネット上の子育てサイト、私の読んだ数冊の子育て本でも、飲みすぎがいけないだけで、コーヒーなら2~3杯なら問題ないと書いてあります。
緑茶や紅茶や烏龍茶にもカフェインは含まれますし、 チョコレートにも含まれます。摂りすぎれば毒になりますが、少し摂る分にはいい作用も沢山あります。
要は、食事も健康も…バランスが大切だということ。
人生もバランスですね。