木を見て森を見ず。

ネット上やテレビで溢れる情報、中でも気になるものの一つに「食品情報」がある。
「○○を食べると体にいい」とか「○○を食べないと痩せる」とか「○○から発がん性物質が見つかった」などだ。
危険物質などで本当に大切な情報もごく稀にあるが、大抵は自分の本が売りたいとか、番組の視聴率が欲しいとか、偏った情報を妄信的に信じている人の攻撃的発信の事が多い。

そんな中、今日のNHKの番組(クローズアップ現代)は、構成は退屈だけど本当に大切なことを言っていたように思う。

番組の内容は、要するに・・・一般的には、①有害物質②食品添加物③農薬が私たちの健康を害すると考えている人が多いのに対し、国の食品安全委員会等が考えている健康へのリスクは全く違う。一般の人がリスクと捉えている上位3つは上位のリスクには全く入って来ない。食品にかかるあらゆるリスクを洗い出し、日夜研究している機関が発表しているのだから怪しい情報ソースよりは信頼できる。

例えば、どんな事がリスクなのかというと、運動不足、生活の乱れ、暴飲暴食、喫煙、食中毒などだ。

ものすごくお金と労力をかけて研究したら、結論が、「早寝早起きして適度に運動し、腹八分目に医者いらず・・・」

ちょっと残念な気もしますが、昔から日本に残っている格言はやっぱり素晴らしいですね。
特定のリスクを恐れるがあまり、全体のリスクを見失い、良くない結果になってしまう。
食品情報に限らず、情報が溢れているこんな時代だからこそ、「木を見て森を見ず」とならない様に賢くいたい。