震災以後?話題にならなくなりましたが、遺伝子組み換え作物・・・TPPにも絡んでくる(アメリカの戦略として)ので考えてみます。
私は、遺伝子組み換え作物は、安全と言われてるけど安心じゃないし、好きじゃないので反対です。それが前提です。
まず、遺伝子組み換え食品とは?
バイオテクノロジー技術の、遺伝子を組換える方法で、品種改良を行った農作物のことです。
遺伝子とは ? ~人間や植物の設計図~
子どもの顔や体質が親に似ていたり、人間の子は人間、植物の子孫は植物 となる のは、姿形や性質が遺伝子により、親から子へと受け継がれていくからです。 遺伝子は、体などの形を作るための設計図のような物で、細菌・植物・動物 など、すべての生物が持っています。
遺伝子は、4種類の塩基がたくさん並んだもので、この塩基の並び方が少し 違うだけで違った姿形、性質となります。
遺伝子組替えとは ~作物の遺伝子・設計図の書き換え~
他の生物から、品種改良に役立つ性質の元となる遺伝子だけを、切り取り品種改良したい作物の遺伝子の中に加え、新たな性質を付け加えることです。
この遺伝子組み換えにより、新しい性質を付け加えた作物のことを、遺伝子組み換え作物と呼んでいます。
例えば、特定の害虫は、ある細菌が作るタンパク質を食べると死にます。この細菌のタンパク質を作る遺伝子を植物に組み込むと、植物全体でこのたんぱく質を作るようになり、植物を食べた害虫は死んでしまいます。
今までの品種改良と どう違うの?
今までも、気温の低い所でも育つ、おいしい、大きな、病気に強い農作物を作るために品種改良が行われてきました。
今までは、病気に強い遺伝子をもつ植物を探して、かけ合わせるという交配で行っていました。しかし、味が悪いなど要らない性質まで持ってしまうともあり、目指した作物になるには、何度もかけ合わせを行い、選抜を繰り返すという長い時間が必要になるのです。
遺伝子組み換えでは、必要とする遺伝子だけを農作物に組み入れることができ、より確実に、より効率よく改良できます。また、自然の交配技術では絶対に交配しなかった種の枠を超えた、多くの生物から役立つ遺伝子を選んで利用できるのです。
遺伝子組み換え食品 どこがいいの?
どんなメリットがあるから、遺伝子組み換え食品を開発しているのでしょうか
①栄養・味・機能性
食物中の人間の体に悪い成分を減らし、良い特定の栄養素を増やすことが できます。 例えばコレステロールを下げる成分を増やしたり、不足しがちな 栄養素を増やすことができます。
作物の日持ちを良くし、畑で完熟した味の良い物が収穫できるようになります。また、薬の働きをする作物を作ることもできます。
②環境
害虫に強い農作物を作ると、農薬の量を減らすことができます。
③食糧供給
このまま世界の人口が増え続けていったら、食糧をどうするかが問題です。 害虫や病気に強い遺伝子組み換え作物により、現在以上に収獲量を増やしたり 砂漠や、やせた土地でも育つ新しい作物や、栄養価の高い作物の開発が 期待されています。
それでは、大豆を例に考えてみます。
大豆の国内消費量は、約400万t程度。一方国内生産量は、20万t程度。自給率5%です。
300万tは、油脂用なので、非選別の大豆が輸入されます。(遺伝子組み換えですね・・・ほぼ。)
参考HP(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/d_data/index.html
輸入先 は、アメリカが71%、ブラジルが16%です。
アメリカの大豆の90%が遺伝子組み換え大豆、ブラジルも6割程度がそうです。
仮に今の消費量を国内で賄おうとすると、水田全てに大豆を播く計算になり不可能です。
報道はされませんが、遺伝子組み換え作物は、着々と日本に入ってきています。日本での栽培や使用も出来るようになるようです・・・。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html
みなさんは、どう考えますか?