私たちにとって、必要不可欠なものの一つ…。エネルギーと食料。
まず人類は、薪を使い、水車・風車などの自然エネルギーを使った。自然の中で生み出される循環の中で生きていた。次に、穴を掘ることを覚えた…石炭・石油などの化石燃料、そして現代では、電気を生み出すために…火力、太陽光、風力・水力、バイオマス、地熱…そして、原子力。
私たちは次々にエネルギーを生み出し、食糧を効率よく生産し、それとともに人口を増やしてきた。その社会システムは、富を一部に集中させ、その格差が更なる格差を生み出し続けている。
エネルギー・食料の大元を牛耳る金持ちが世の中をコントロールしている。 「増え続ける人口を養い、全ての人にエネルギー&食糧を供給するために、それらを増産しないといけない」と言う。
一見、世のため人のため…と思うフレーズにも、嘘が紛れ込んでいる。
どんなにエネルギー・食糧を増産しても、エネルギーも食料も世界中に行き渡ることは無い。きっと誰かが独占するのは目に見えている。今あるものを、どうやって分け合うのかという思想が大切だと思うのだが、経済大国である日本人が言っても、嘘っぽく聞こえてくる。
現に、ほとんどすべての日本人は、電力会社の生み出すエネルギーと化石燃料の恩恵にあずかっているし、世界中の食料をお取り寄せできるカネを持っている。電気は24時間使い続けてるし、食糧は、毎年2千万トンも廃棄し続けている。
世界に先駆けて、人口減少社会に直面していく日本。複雑になりすぎたエネルギーと食料の社会システムを一つ一つ捨てて、原点に回帰しないといけないと思う。
「じゃあ、何がいらないのか?」
便利なものに囲まれた今の暮らしから、何を捨てるのか?
そんな時に、シネウインドから月刊ウインドが届いた。家にある全てのものを倉庫に預けて、1日に一つだけ持ち帰る生活をしたら何を持ち帰るだろうか?そんなフィンランドのドキュメンタリー映画。
年末~お正月、とかく モノが増える時期に、まずは家の中のモノの整理。そして、エネルギーと食料の行く末も考えてみたい。
などと書いていると、「妻のそんな事書いてないで、早く大掃除して!!」という声が飛んできそうだ…。